さくらだより 第十八号 令和八年八月発行
新型コロナウイルス感染症。わたしたちをいつまで困らせれば気が済むのでしょうか。
ニュースを見聞きする限り、今のところ消滅する気配はまったくありません。
感染症に強いからだを作り、元気に毎日を過ごしたいものですね。
免疫。この言葉をご存じない方はいらっしゃらないでしょう。
免疫とは、からだを外敵から守るしくみのことをいいます。
最近、腸内環境と免疫との関係が注目されています。
簡単にいえば、腸の状態と健康との間には密接なつながりがある、ということなのですね。
そうであれば、免疫力を高めるために、腸を活性化するような生活習慣について日頃から考えておかねばなりません。
順天堂大学免疫学講座の三宅教授は、免疫力アップのために必要な生活習慣として、食事・運動・睡眠・リラックスの4つを挙げておられます。
まずは食事ですが、これは言わずもがなですね。
ごはんを中心とした日本型食生活(和食文化)は腸の健康のためにとても良いことが以前から知られていました。
穀物(こくもつ)であるお米(炭水化物)から摂るエネルギーはおかずを伴った栄養バランスが非常にとりやすく、理想的な食事形態なのだそうです。
特にごはんのお供によく合う発酵食品(漬け物、みそ、キムチ、かす漬けの魚など)は腸内環境を整える重要な成分です。
ごはんを主食とし、主菜、副菜が並ぶ日本食メニューは、太りにくく痩せにくい、理想の食形態だといわれています。
次に運動。
医者を長くやっていると痛感しますが、病気のためベッドの上に長く横にならざるを得ない方は必ずといってよいほど便秘がちになります。
運動不足、特に足を使わない生活は足の筋肉だけでなく、腸まで弱らせてしまうように思います。
外の新鮮な空気を吸って、適度に日に当たりつつの無理のないウォーキングはお勧めできます。
腸の活性化のみならず、ストレス発散にもよさそうですね。
睡眠と免疫との関係についてはさまざまな研究がなされてきました。
良好な睡眠は体内のホルモンバランスを適正に整え、ストレスに強いからだを作り出すそうです。
実際に睡眠不足の人はそうでない人に比べて2倍以上カゼを引きやすいとの報告を聞いたことがあります。
最後にリラックスについてですね。
リラックスは自律神経の働きと大きく関係します。
深呼吸を含め、くつろいでいる環境下においては心臓の運動は抑えられますが、逆に胃腸の動きは活発となり、結果として腸の働きが活性化されるというわけです。
ワクチンを接種すること、密を避けること、手洗い・うがいを行うこと、これらは有効な感染症対策になるわけですが、加えて腸を元気にする生活習慣を日常に取り入れてみてはいかがでしょうか。
( 文責: 則行 英樹 )

