(Dr.ノーリーのニコニコ健康講話 VOL.005)
こんにちは。
富士見が丘さくらクリニック院長の則行です。
暑さに弱い私が、もっとも苦手な季節「夏」が今年も近づいてきました。
近年は異常ともいえる猛暑が続き、健康を保つためには特に注意が必要です。
夏に気をつけたいのが「食中毒」と「熱中症」です。
2回に分けてお話しする今回は、食中毒の原因と症状、予防のポイントをご紹介します。
食中毒とは
食中毒とは、細菌やウイルス、毒素などに汚染された食べ物や水を原因として起こる、急性の胃腸炎などの健康被害です。
原因となりやすい食品には、生もの、肉料理、海鮮類、鶏料理、おにぎりやお弁当などがあります。
代表的な原因菌として、サルモネラ菌、腸炎ビブリオ、カンピロバクター、黄色ブドウ球菌などが知られています。
「毒素型」と「感染型」
細菌による食中毒は、食品の中でつくられた毒素によって起こる「毒素型」と、体内に入った細菌が増えることで起こる「感染型」に大きく分けられます。
毒素型は発症が比較的早く、食後数十分から数時間で症状が出ることがあります。
一方、感染型は発症までに時間がかかり、食後6時間以上、原因によっては数日たってから症状が現れることもあります。
どちらも、吐き気や嘔吐、腹痛、下痢などが主な症状です。
感染型では、発熱などを伴う場合もあります。
症状が出たときは
原因となる菌や症状によって治療法は異なりますが、失った水分や電解質を補うことが大切です。
脱水が強い場合には点滴が必要になることもあり、原因によっては抗菌薬を使用します。
下痢止めは、体内から原因物質を排出する働きを妨げることがあります。
自己判断でむやみに使用せず、医師や薬剤師へ相談してください。
水分がとれない、ぐったりしている、血便や強い腹痛、高熱がある、症状が長引くといった場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
乳幼児や高齢者、基礎疾患のある方は、特に注意が必要です。
予防の基本は「管理・加熱・手洗い」
食中毒を防ぐには、食材を適切に管理し、十分に加熱すること、そして調理や食事の前に手を洗うことが重要です。
購入した食品は早めに冷蔵庫へ入れ、生の肉や魚に触れた器具は、ほかの食品に使う前によく洗いましょう。
作った料理を室温に長く置かないことも大切です。
手洗いは、アルコール消毒だけでは不十分な場合があります。
まず、せっけんを使って流水で指の間や爪の周りまでしっかり洗い、必要に応じて、その後にアルコール消毒を行いましょう。
夏は食中毒のリスクが高まる季節です。
「つけない・増やさない・やっつける」を意識して、毎日の食事を安全に楽しみましょう。
次回は、もう一つの夏の健康課題「熱中症」についてお話しします。
※この記事はOITA CITY PRESS掲載の内容をもとに構成しています。症状がある場合は自己判断せず、医療機関へご相談ください。

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