放送日: 11月19日(水)14:20〜14:30
出演: Dr.ノーリー(富士見ヶ丘さくらクリニック 院長 則行 英樹)
MC: 小田 崇之 – OBSアナウンサー
放送局: OBSラジオ
断捨離の話から、まさかの“おくすり”トークへ
今回の「Dr.ノーリーのニコニコ健康川柳」は、
一見健康とは関係なさそうな「断捨離」の話からスタートしました。
ときめかない物は捨てる——。
断捨離ブームの火付け役となった方のインタビューを振り返りながら、
「家族から“ときめかないから捨てる”と言われないように気をつけています」と笑うDr.ノーリー。
この雑談のような導入が、実は今日のテーマへの伏線。
「体にとって必要なお薬も、役目を終えたら”断捨離”されるんです」と話をつなぎ、
肝臓と腎臓の大切さについての解説へと進んでいきました。
今日の一句:「肝腎の 状態とても 肝心よ」
今回の川柳はこちら。

「肝腎の 状態とても 肝心よ」
「肝心」は“とても大切”という意味の言葉ですが、
ここでは“肝臓(かんぞう)”と“腎臓(じんぞう)”のことを指すダジャレになっています。
Dr.ノーリーによると、肝臓と腎臓は、
お薬の成分を「無害な形に変えて体の外へ出す」ための
いわば“お薬の断捨離工場”のような臓器。
いくら体のためのお薬でも、
長く体内にとどまり続けるのは望ましくありません。
そこで活躍するのが、肝臓と腎臓なのです。
お薬はどうやって体の外へ出ていくの?
番組では、お薬の“出口”についても分かりやすく説明されました。
- 肝臓で解毒・代謝される
- 一部は胆汁と一緒に腸へ流れ、便として排出
- 一部は血液に乗って腎臓へ運ばれ、尿として排出
- そのほか、汗・唾液・吐く息からも少しずつ外へ
「アルコールが息や汗に出るのと同じように、お薬も体の外へ出されます」とDr.ノーリー。
私たちが意識していないところでも、
肝臓と腎臓が黙々と“断捨離”をしてくれていることを教えてくれました。
肝臓・腎臓が弱ると、薬の効き方も変わる
ここで大事になるのが、肝臓と腎臓のコンディション。
肝臓の働きが落ちてしまうと——
- 血液に乗って運ばれてくるお薬成分をさばききれない
- 代謝が追いつかず、血中の薬の濃度が上がってしまう
- 結果として副作用が出やすくなる
腎臓の働きが落ちてしまうと——
- 薬が尿として外に出にくくなる
- 血液中をぐるぐる回り続け、体に負担がかかる
そんな危険性があるため、
肝臓や腎臓に障害がある方に薬を処方する際、
医師は「量を半分にする」「回数を減らす」など
とても慎重に調整しているのだそうです。
「症状がなくても」肝臓・腎臓はチェックを
Dr.ノーリーが特に強調したのは、
“症状がなくても、肝臓・腎臓の状態を知っておくこと” の大切さ。



「具合が悪いから検査をする、だけじゃなくて、
お薬を使う前提として、自分の肝臓・腎臓のコンディションを
把握しておくことがとても大事なんです。」
健康診断や、通院中の定期検査で行う採血。
「なんで元気なのに肝臓や腎臓まで調べるんだ」と言われることもあるそうですが、
実はそれこそが “安全に薬を使うための前提条件” だといいます。
自分の肝機能・腎機能について、
「数値の意味をなんとなく知っている」「人に説明できる」くらいを目標にするとよい、
とアドバイスしてくれました。
今回の謎かけは「傷んだ肝臓」と「忙しいサラリーマン」
締めくくりは、恒例になりつつある謎かけコーナー。



傷んだ肝臓に届くお薬とかけまして
忙しい会社に勤めるサラリーマンのお仕事と解きます
その心は——量が多いと“退社(代謝)の時間”が遅れます
“退社”と“代謝”をかけたダジャレに、スタジオは大盛り上がり。
最後はおなじみの庄内弁「もっけだのぉ(ありがとう)」も飛び出し、
笑いの絶えないエンディングとなりました。


「Dr.ノーリーのニコニコ健康川柳」は、
毎月第1・第3水曜日の14時20分からOBSラジオで放送中。
次回はどんな“健康の気づき”が一句になるのか。
聞けばきっと、あなたの生活にも「ニコニコ」が増えるはずだ。
OBSラジオ:https://obs-oita.co.jp/radio/

